募集が先か定着が先か?

 

前回のブログでは、

 

 ・ 施設系の約7割、訪問系の8割以上の事業所が人手不足を感じている

 

 ・ 不足の理由は、採用が困難と考えている事業所が約9割、離職率が

   高いからと考えている事業所が約2割ある

 

 ・ 採用が困難な理由は同業他社との競争が激しいからが6割、労働条件が

   他の職種より低いからが6割、景気が良いから他業種に流れるが5割

 

という介護労働安定センターのデータをご紹介しました。

 

このように厳しい介護業界ですが、だからといって国の施策が悪い、

介護保険料の引き下げが悪いというようなことを言っていても

始まりません。

 

より多くの方が応募してくれて、なおかつ長い間働いてもらうには

どうすればいいかを介護事業所は本気で考えなければいけません。

 

今回のブログの題名を「募集が先か定着が先か?」と書きましたが、

ずばり、定着が先!です。

 

もちろん、募集も並行して行っていくのですが、まずは定着に向けた

取組みに力を入れなければいけません。

 

新しい職員をやっとの思いで採用しても、働きやすい職場で

なければすぐに辞めてしまいますよね?

 

つまり、いくら募集に力を入れても、離職者が多い職場では

意味が無いのです。大きな穴が空いたバケツにチョロチョロと

水を貯めていっても全然たまらないのと同じです。

 

離職率が高い事業所が求人募集をかけるとどうなるかというと、

 

採用してもすぐに職員が辞めてしまうので、当然募集をし続けることになります。

 

そうすると、求職者からしてみれば

 

 「この介護事業所はずっと募集をかけているなー。職員が長続き

  しないということは、働きにくい職場なんだろうなー」

 

と、絶対に考えます。

 

そうなると、応募する人が少なくなっていき、どんどん負のスパイラル

に落ち込んでいくことになります。

 

ハローワークや有料の求人サイトなどを見ていても、同じ事業所の

求人募集が目に付きますが、求職者の方は「また、ここかー!」と

思っているのです。

 

やはり、まずは職員が働きやすい職場にして離職率を減らしていく

ことが介護事業所の人材定着にむけた取り組みの最優先事項となります。


(資料)
公益財団法人 「平成29年度 介護労働実態調査結果について」
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf